ちょっとひといき
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銀は、金より価値があった!

代では、金の価値は普遍的な物で、銀よりも金の方が価値がある事は皆さん知っていますが、かつて、紀元前1000年から紀元後1500年の間では、銀の方が価値があったと言われています。

古代エジプトでは、銀が金よりも2.5倍の価値があったと言われています。

また、中世ヨーロッパでは、銀器が大切に扱われ、錬金術ならぬ"錬銀術"も盛んに行われてきました。

この様に銀の価値が認知されると、貿易の支払手段としても銀が使われました。

中国では、宋の時代、銀器や銀塊を取り扱う店を[銀行]と呼んでいました。
19世紀から20世紀は、1国の経済価値を銀で規定し、国際貿易は、銀で支払いを中心とする[銀本位制]の時代がありました。その後、銀鉱山の相次ぐ発見で銀の価値が下がり、[金本位制]になりましたが貨幣が銀貨が中心ということで、お金を商う所としての「銀行」が定着したとも考えられます。


 

はあまり見かけることも少なくなってきましたが、仁丹の銀色の輝きは本当に銀が使われていることをご存じの方も多いかと。

狙いは、殺菌、抗菌効果です。
 

銀の殺菌力、抗菌力は、殆どの病原菌に対して殺菌効果が認められています。

銀イオンは、バクテリアなどの細胞に吸着し、バクテリアの細胞酵素をブロックして死滅させるのです。

現在、浄水機の滅菌装置に銀が使われていますが、古くから水の腐敗防止に使用されていますしヨーロッパでは直接、飲料水の殺菌に使われています。

現在、世界各地で病原菌が発生していますが、さらに銀が注目されもっと身近な存在として、私たちの生活に欠かせない存在になるかもしれませんね。

(コラム)

現在の錬金術(水銀から金が)古くから金に魅了された人たちが、あらゆる方法で金を作る方法を試みていました。現在でも金の普遍的な価値に魅了された人たちが、投機マネーの材料として頻繁に売買されています。

ただし、現在の科学では、不可能ではない事が分かっています。

実は、水銀から金をとりだす事が可能です。

化学の時間に見たことが、あると思いますが、元素周期表の水銀は金より原子番号が大きいので

 

50[MeV]のガンマ線を70日ぐらい照射すると1tの水銀から金が約50Kg、副産物としてプラチナが約130Kg出来ます。

ただし、50[MeV]のガンマ線を70日ぐらい照射する電力量は、百数十億円必要な為、金の相場約3410円(7/29現在)、プラチナが約6534円(7/29現在)から考えても、約10億円程度なので、現実的では無いですが、将来的には安く出来る技術が確立されるかもしれませんね。


 
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