ちょっとひといき
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アルミ缶? スチール缶   

  


 

先月4月28日は、缶ジュース発売記念日でした。
1954(昭和29)年、明治製菓さまが日本初の缶ジュース
『明治オレンジジュース』を発売した日です。                ご存知でしたか?

 

そんな飲み物の入った"缶"。
皆さんもご存じの通りスチール缶アルミ缶の2種類ありますよね。
でも、なぜ2種類使われているのでしょう?
それは、おもに缶へ中身を入れるときの温度が関係しています。
製造過程において、殺菌などを行うため熱いまま缶に入れられるものについてはスチール缶が用いられます(コーヒー・お茶・果汁など)。
その理由は、中身が 冷えると缶の内圧が下がり、アルミ缶では強度不足になり外気圧によってへこんでしまうためです。
アルミ缶充填時 アルミ缶冷えちゃった
 
アルミ缶炭酸入り 逆にアルミ缶が多く使われているのはコーラやビールなどの炭酸飲料ですね。炭酸飲料はその炭酸ガスによって内側から圧力がかかり 缶自体に強度がなくてもへこむ心配がありません。
 
 

ただ最近では、アルミ缶のブラックコーヒー・お茶・果汁飲料も多く目にするようになりました。これは製造技術の進歩により、炭酸ガスの代わりに窒素ガスを 充填することで缶の内圧を上げることが可能になったためです。
炭酸飲料でもないのに『プシュ!』となるのは窒素ガスのせいなのです。

また、製鉄で有名な福岡県北九州や千葉県君津などでは、スチール缶の缶ビール(発泡酒)が販売されているそうです。

そのほかにもアルミ・スチールのそれぞれの特徴があり、各メーカーごとに缶の種類を決められているようです。

 
アルミ缶ロゴ
・  加工性が良く製造コストが抑えられる
・  軽く輸送コストが安くなる
・  熱伝導率が高く、すぐ冷える
                  …など
スチール缶ロゴ
・  材料コストが安い
・  重さがあり高級感が有る
・  熱伝導率が低くホット飲料が冷めにくい
                  …など

余談ですが、飲料を注入するときに高温で入れるものは、内容量が「グラム」で表記されることが多いようです。これは温度によって体積が変化するからで、逆 に低温で体積に変化がない飲料は「ミリリットル、リットル」表記になります。今度ご覧になってみては?
 

 
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