ちょっとひといき
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かねへん
諸説ございますが・・・


金へんのつく漢字は色々ありますが、成り立ちが想像できる字もあれば、
まったく想像のつかない字もあります。
*  まずはオリンピックで見慣れたのあの漢字から
  kin
金の延べ棒 土の中にあるものが2~3個光る様子を表しているそうです。

そう見えますか??
  kin
銀メダル 「金+艮」で成り立っています。
「艮(ごん)」は、ふみとどまると言う意味。

金になり切れず銀にとどまってしまった金属?
なんだか少し残念な感じの意味合いですが、次への希望も感じられる漢字の組み合わせともいえます。

銀メダルは「次は金」を目指してガンバレと言うことでしょう。
  kin
銅メダル 「金+同」で成り立っています。
「同」はつつを意味します。

銅はやわらかく穴をあけやすかったため、容器を造るための金属という意味を表したのでしょう。
*  次は、金属をあつかってる人には馴染みのあの漢字
  kin
鋳造 鋳物の「鋳」です。『いる』とか『チュウ』と読みます。
「壽」の字は、長くつらなるの意味があり、金属を溶かして長くつらねた型に流し込み同じものをたくさん作るという意味があるようです。
左端の古代文字は、「鬲+火+皿」で成り立っていて、まさに火を加えて金属を溶かしている感じが伝わります。
  kin
鉄棒

鉄は「金を失う」という意味ではありません。

「鐵」が本来の字です。
「金 +呈+戈」で構成され「金+まっすぐ切る」と言う意味と
金属で作った"ほこ"という意味もあるそうです。

サビ錆 金属の表面にできた酸化物 「さび」のことです。
人類は古くから銅製品を扱っていて、銅のサビであるロクショウとも長い付き合いです。
このロクショウが、青や緑に見えたことから「金」+「青」になったようです。
   
  kin
金の延べ棒 きたえて強くした鉄のこと。『はがね』『こう』と読みます。
「金+岡」で成り立っていて、「岡」は自らを磨き鍛(きた)えるという意味もあります。刀鍛治が真っ赤な鉄を金槌でたたき強くしていくイメージそのものです。

ちなみに「鋼+玉」で"こうぎょく"と読まれる鉱物があります。
純度が高く磨けばルビーやサファイアの宝石になります
* 最後に、なぜこの漢字に金へんが・・・
  kin
録音用カセットテープ 記録の録です。
右側の字は「剥(はぐ)」に通じる字で、外皮をはぎとることを意味しています。
昔は、青銅器の表面を剥いで文字を刻みつけていたため、金へんの「録」となったようです。
  kin
金の延べ棒 現在では鏡はガラスでできているイメージですが、昔は、金属を磨いて作られていたので、金へんが使われます。
「金+竟」の字でできていて、「竟」は音楽が終わるという意味ですが、「景」という字にも通じ、ひかりの意味があるそうです。
元々は「金+監」で、監は水鏡と言う意味があります。
監督は選手の"鏡"でなければならないのでしょう。
錦鯉 「金+帛」で成り立っています。
「帛」は「きぬ」とも読み、一字で「絹布」を指します。
絹布に金をあしらうことで、美しくきらびやかで気品にあふれ、絢爛豪華な様を表そうとしたのでしょう。
 
 

 
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