ちょっとひといき
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 金のシャチホコ

今回は弊社名古屋営業所からのおはなしです。
名古屋と言えば「手羽先」、「みそかつ」、「ういろう」、「きしめん」、「ひつまぶし」
でも"金属のおはなし"にピッタリといえばやはり『金のシャチホコ』!
今回は名古屋城天守閣シンボルのお話です。
  金のシャチホコは織田信長が安土城にのせたのが始めとされていて、
その後豊臣秀吉が大坂城に、徳川家康が名古屋城にのせました。
  織田信長は安土城 豊臣秀吉は大阪城 徳川家康は名古屋城  
  織田信長・・・安土城 豊臣秀吉・・・大坂城 徳川家康・・・名古屋城  
しかし江戸時代中期以降に金のシャチホコを持つ城は名古屋城だけだったので、
以後金のシャチホコと言えば名古屋城の象徴となりました。
 
 
 金のシャチホコ からだのヒ・ミ・ツヒ・ミ・ツヒ・ミ・ツ  
 
しゃちほこ骨組み
 

金のシャチホコは多くの木片を組合わせて造った寄木造で芯木の粗彫に鉛板を張り、その上に鱗型の銅板を銅釘で止め、銅板に金の延板を張付け造られました。使用された金は、慶長小判に換算して17,975枚に及んだと伝えられています。

 
しゃちほこのオスメス
約2.57m 高さ 約2.51m
約1.92m 長さ 約1.83m
194枚 鱗の枚数 236枚
名古屋城の金のシャチホコには雄と雌があり北側が雄で南側が雌だそうです。
見分けが付きますか??
 
 
 How mach?  使われた小判だけで計算すると
  当時のお金でどのくらい?
  17、975両とのこと。
  どのくらいの価値か計算してみました。
  江戸時代後期の庶民平均年収は20~30両だそうです。
現代のサラリーマン平均年収は410万円(平成23年度平均)なので
1両の価値は現代換算で 410万円÷25両=16.4万円 となります。
  これを17、975倍すると・・・ 29億4790万円
     
  今の相場でどのくらい
  慶長小判のデータは
 
重さ 約17.8g そのうち 金:86.3% (約15.36g)
銀:13.7% (約 2.44g)
  2012年9月の金価格がおよそ4400円/g、銀価格がおよそ87円/g なので
  (15.36g×4400円)+(2.44g×87円)=6万7796.28円が1両の価格
  この17、975倍なので・・・ 12億1864万円
でした
 
 そもそもシャチホコって何?  
  もともとはインド神話に登場するマカラと呼ばれる大魚がモデルになっていて、
日本には室町時代に仏教を通じて伝わったとされる架空の生き物です。
古来より「シャチ」は水を呼ぶ生き物とされており火災除けの守り神という事と、城主が威厳を示す為の権力の象徴という事で、天守閣に金のシャチホコをのせたとされています。
 
 ちなみに  
  金のシャチホコがモチーフとなって
名古屋で愛されているものがありましたので紹介します。
 
しゃちほこ骨組み

金のシャチホコがパッケージのお菓子

 
しゃちほこのオスメス
名古屋名物!? シャチホコ丼
 

 
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