ちょっとひといき
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ワインで滅んだ帝国    

  ビールジョッキ 年に数回アルコールと仲良くなる時期があります。 ビールジョッキ  
  シャンパン お正月、卒業・入社・歓迎会。花見に夏祭り・・・
それからボジョレ解禁からクリスマスと来て年越しへと。
シャンパン  
  ショーチュー こりゃ数回じゃなく年中じゃね。 ショーチュー  
  ウィスキーグラス アルコールの種類も流行があり、地酒~高価日本酒ブーム、
焼酎ブーム、発泡酒戦国時代、最近ではハイボール復活。
ウィスキーグラス  
  シャンパングラス 年とともにいろいろ出てきますが、 ずっ~とブームなのが
ワインではないでしょうか??
シャンパングラス  
  ワイングラス
今回はワインにからむ金属のお話にお付き合いください
ワイングラス  
 
 
酸化防止剤無添加
今では無添加がもてはやされていますが、昔からワインといえば酸化防止剤というイメージができあがっています。
その多くは亜硫酸塩。亜硫酸だけ聞くと怖いイメージがありますがワインの味を守るものとして切り離せないようです。
酸化防止剤ですからワイン中に溶け込んだ酸素がワインを酸化しないよう・・・痛まないよう・・・に守っているのだそうです。
決して人体に無害では無いでしょうケレド、微量であれば自然界にもあるモノなので影響はないということなのでしょう。
屋根L 屋根R
           
  古代ローマでもアルコールといえばワインだったようです。
石柱

しかし酸化防止剤=亜硫酸塩をまだ知らなかった彼らにとって、ワインは酸化しやすくすっぱい飲みものでしかなく、甘みをつける必要がありました。
その甘味料の原料はこれまたブドウ。
完熟ブドウをすりつぶして煮詰めた甘い甘いシロップです。

ローマ帝国彫刻
鉛入りワイン

と、ここまでは特に不思議も難点もありませんが、煮詰めるときに使う容器に問題がありました。

鉛のワインカップや鉛がコーティングされた鍋で煮込んだことで鉛が酢酸鉛に変化してシロップに溶け込みました。
絶え間なく。高濃度に。
酢酸鉛は甘さがあり殺菌作用もありますので、ワインの甘味付け&腐敗防止には最適なのですが・・・

石柱
酢酸鉛は字のごとく「なまり」の化合物です。現代では毒です。
ローマ軍兵士 当然昔も毒には変わりなく、
「ブドウ濃縮甘味料入りのワイン」=「鉛入りワイン」ということになり
飲めば飲むほど鉛中毒へまっしぐら。
広大で強固なローマ帝国の破滅に鉛入りワインが多少は影響していたのかもしれません。

鉛中毒になると
貧血、腹痛、脳障害、神経障害などなど。
いくら強靭なローマ帝国軍人でもこれでは戦えません・・・

あくまでも説です。真実はだれも知らない。

鉄兜
 
 

 
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