ちょっとひといき
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Storm Glass
インテリアショップで見つけた「ストームグラス」
とても人気があるようです
液体で満たされたガラス製の置物
未来の天気がわかるらしい・・・
気になる・・・
とっても気になる!
StormGlassImage
ということで、今回コレ作ってみました!!
ん?「金属のはなし」はどこに???
まずは調査
必要順に
◎ 樟脳(しょうのう)
◎ 無水エタノール
◎ 精製水
△ 塩化アンモニウム
× 硝酸カリウム
簡単に手に入る 代替品も多くタンスに入れる虫除けが有名
薬局で買える
薬局で買える
容易には手に入らない
個人で手に入れる事は難しい
危険なモノもあります。保護メガネ、マスク、手袋も必須です。
材料調達
比較的容易に手に入る材料を集めました
きものしょうのう
やさしお(塩分50%以下)
瞬間冷却パック
無水エタノール
精製水
ガラス瓶
家庭用の計量器
18.5g
6g
4g
60g
67g
数本
安かったのでこれ選びました
塩化カリウム配合(カリウムだけなら金属だけど)
硝酸アンモニウム配合 100円均一で購入


溶ける可能性があるので樹脂の蓋は避けます
[g] は規定配合値ですが実験途中で調整していきます
準備材料と器具
そして実験
step1
ガラス瓶にエタノールを規定量入れた後、樟脳を規定量入れて溶かします。
簡単に溶けました。
「エタノールと樟脳」
step2
step1で作った溶液に精製水を規定量入れ、
ガラス瓶の蓋をしっかり閉めて振り、よく混ぜあわせます。
「精製水を加える」
step3
日が当たらない涼しい場所で数時間休ませて、雪のような結晶が沈殿していれば第一段階クリアです。気温が高いと結晶化しない場合がありますが、1日程度様子を見てから微調整します。(精製水を足すと白く濁り、結晶ができやすくなります)
「初歩的なストームグラス」
step4
step3のガラス瓶に、「やさしお」と「(シリカゲルを除いた)瞬間冷却パック」を 3:2 または 5:3 の割合で、様子を見ながら少しずつ加えガラス瓶を良く振り溶け込ませます。
入れ過ぎると結晶ができなくなるようです。注意が必要です
「やさしおと瞬間冷却パック」
step5
綺麗な結晶が安定してできるまで時間がかかりますので、焦らず数日かけて微調整した方が失敗が少なくなります。
微調整して1日経過した状態
「ストームグラス完成」
Movie Time
今回の実験で感じた事ですが、僅かな配合の違いによって結晶が消えることもありましたので、配合のバランスが重要な感じです。
複雑で微妙な配合で苦労し、結果失敗するよりも、 「樟脳」+「無水エタノール」+「精製水」という最小限の材料で実験した方が簡単でした。数日放置していれば結晶が徐々に成長して、綺麗なストームグラスになります。最初はこれでチャレンジした方が良いと思います。
「樟脳のみ配合で2日経過<」
樟脳のみ配合で2日経過
結晶の量も落ち着き
大きく育ったシダ状の結晶がたくさんできています
インテリアとしても十分綺麗でイイ感じです
さて楽しみはコレからです。
「未来の天気がわかる」ハズです。
で、どうなるんだろう?

 
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