ちょっとひといき
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涙なみだナミダ ・・・・涙にはヒトの心を動かす力があると思いませんか?
彼女の涙 オレ悪いことしたなア・・と反省する気になる?!~オンナの武器?~
子供の涙 喧嘩して泣いたときの顔に大粒の涙。これはかわいいですね。
政治家の涙 信用性まったくなし。大根役者め。だまされるものか。
マリア像の目から血の涙 ???その手の宗教崇拝者なら一大事。この世の終わりか?

マリア像の話は別の方のサイトにゆずるとして

血の涙」というフレーズ。実はまんざらウソではないのです。

さて、っていったいなんでしょう?というのが今回のオハナシ。

感情的側面や心理的影響は除外して涙の役割を調べると
・目を乾かさないため
・目についたゴミを洗い流すため
・栄養補給(黒目と呼ばれる角膜には血管が無いので栄養を含む涙は重要)
・細菌撃退 細菌の細胞壁を壊す溶菌酵素リゾチームが含まれている!
・角膜の表面で眼に入る光の屈折を助ける・・・らしい
 
そこで涙のルーツを探っていくと

涙(まぶたからこぼれ落ちた水)
上まぶた内側にある涙腺(るいせん)
涙腺内の毛細血管

なんとあの真っ赤な血から涙は生まれていました。

涙の正体は、
涙腺のなかの毛細血管を流れる血液から血球を取り除いた液体=水分でした。

98%が水分1.5%がミネラル0.5%たんぱく質
涙はカラダで作られる水のなかでもっともキレイな水分ということになるようです

<<余談>>

血が赤いのは赤血球があるから。

赤血球にはヘモグロビンというを含むたんぱく質が含まれていて
ヘモグロビンが肺から酸素を受け取ると真っ赤な血になりますね。(中学校の理科)

細胞に酸素を配ったあとの赤血球は暗赤色に見えます。
(酸素を含まない赤血球そのものの色は黄色だそうです)

  確かに鉄が錆びると(酸化・・・要するに酸素と結合)赤錆になるわなア

血液ということで考えると
  赤血球白血球血小板などの血球(細胞)が45%。
  残りは血漿(けっしょう)で
  ほとんどが水分と、この水分にとけこむ微量の栄養素やミネラルなど。

ちなみに、
同じくカラダから出る水ということで

老廃物や排出物ではなく血液中の血漿とほとんど同じとのこと。

99.9%が水分で、塩分を筆頭にスポーツドリンクの成分に載っているような
ミネラル類が含まれている。
ほんのわずか尿素もあるらしい。

尿

血液中の不要物や老廃物を腎臓でろ過してできた液体。

98%が水分で2%が尿素。微量にミネラルやホルモンなども含まれる。
病気の場合はタンパクや糖やウイルスも含まれる。

ちなみに、アンモニアは含まれていません。
アンモニアはカラダにとって有害なので、体内にできたアンモニアはオルニチン回路で尿素に変換されます。(中学校のとき深夜ラジオで聞いたこのフレーズ、今でも鮮明に覚えています)

で、どうして「おしっこ=アンモニア」と言われるのかと言うと、カラダの外に出た「おしっこの尿素」は細菌がせっせと働いて分解されアンモニアに生まれ変わります。
ハチにさされたら「おしっこをかけろ」を正確に言うと「おしっこを溜めておいてアンモニア臭くなったら、刺されたところに付けろ」ですかね。もっとも、刺された後、自分の「おしっこ」がアンモニアに変わるまで待っていては意味ないですが。

昔の話にも血の涙はでてきます。

たとえば百人一首。

原文 現代語 意訳(意味)
見せばなや
雄島のあまの袖だにも
濡れにぞ濡れし
色はかわらず
見せたいものです
波に濡れる雄島の漁師の袖さえ色は変わらないのに
泣きすぎて涙も枯れ血の涙を拭いて色が赤く染まった私の袖を見せてあげたい。
*ワタシの学ではありません。ネットを探していたら見つかったので。
百人一首
涙を流しすぎて、血から血球を取りきれないまま涙になると
「血の涙」が流れるのかな???

そんな経験はしたくないですね・・・・・

現代女性は鉄分不足&貧血気味。
泣きすぎても、血の中の鉄分が流れ出ることは無いので大丈夫でしょう。

もっとも、ホントウに血の涙がでたら即行で病院へ!


 
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