ちょっとひといき
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スプーンのイラスト <<これ何かわかります?          !!    ウサギじゃないですヨ・・・

こうすれば一目瞭然>>

麺とスープが
一緒に食べられるという
ラーメンスプーンだそうです

spoon
ラーメンは箸のほうが食べ易そうですが・・・

ということで今回のお話は   「スプーン」
ヒトが食べるという行為において
素手以外に一番妥当な手段であり道具でもあるのはスプーンだと思います
ラーメンスプーンに限らず昔から用途に応じて様々なカタチがあったようです。

であれば数があっても困ることはなかろう・・・という気持ちからか

贈答品としてもごくごく一般的なモノになっています。
が、 お皿やカップ類と共に、使われず箱入りのまま倉庫や押入れで眠っているスプーンたちも多いのでは?結婚式で頂いた名前入りのスプーンは高確率でお蔵入りかと。
 
 
まずはお決まりの歴史から
  ヨーロッパでは、新石器時代に使われたらしいスプーンの原形が発掘されています。
日本でも弥生時代の住居跡から木製のものが出土していて、昔から存在していたことが分かっています。
  確かにカタチは単純で、効率的に何かを「すくおう」とすると自然とスプーン形状になると思います。 スプーンのカタチ
  古来より箸文化の日本では、スプーンを使って食べ物を口に運ぶ行為は明治以降の欧米化と共にやっと一般的になったようです。
  長崎出島以前の文化伝承の主な国はお隣の朝鮮半島ですが、韓国では昔からスプーンと箸を両方使っています。ご飯もスプーンで食べます。
もっと歴史が長く付き合いも古い中国にはレンゲがあります。
 
材質不問
  手に取るもの全てがスプーンに変わるといっても過言ではないでしょう。
小枝、骨、貝殻から始まって、現在ではプラスチックという新材質や、紙製のスプーンまでありますが、やはり主流は金属でしょう。
  価格が安い順に特長を調べてみると・・・
 
紙、木、竹、
プラスチック
カップコーヒー、カップアイス、コンビニ弁当などに付属
使い捨て感が強い
熱が伝わりにくいので赤ちゃん用適している

ステンレス

金属では一番多い材質でしょう
柄の後ろに[18-8]とか[18-10]とか書いてあることが多い
最初の数値がクロム、次がニッケルの含有量を示し、ニッケルが多いほどサビにくく高級
チタン
軽くてすべりにくく持ちやすい
金属アレルギーの心配がないらしい
金属特有のにおいがしない
洋銀
やわらかく輝きがある
銅がベースなので加工が簡単で装飾に適している
銀の字が入っているケレド銅合金です(銅+亜鉛+ニッケル)
なんといっても高級感と貴金属の輝きが魅力
口当たりがいいらしい(・・・残念ながら持ち合わせがありません)
湿気が多いと黒ずむらしい
洋銀に薄っすい銀メッキをした場合、もはや銀製と見比べるのは難しいかも。
磨耗して銀が無くなり下地が見えても色だけでは判別困難だそうです。
 
  作り方は・・・
 
スプーンの作り方1 スプーンの作り方2
スプーンの作り方3 スプーンの作り方4
 
生産量1位とiPod
  新潟県に燕市(つばめし)という街があります。
  スプーン、ナイフ、フォークと聞くと西洋食器ですが、世界的な生産地は燕市だそうです。
  江戸時代から続く伝統的な金属加工技術を活かし、研磨技術は世界一。
  その磨きの高い技術に目をつけたのがアップル社。
  世界中の人が持つ、iPodの研磨も燕市の会社が請け負っています。
 
銀製食器にまつわる まめ知識
  銀食器は古くから支配階級や富裕階級に好まれ使われていました。
彼らは反発やねたみの対象になり毒を盛られることもあります。
毒薬として当時よく使われるのが硫黄化合物や硫化ヒ素でした。
これらは銀と反応し黒ずむことから、身を守るために愛用されたのだと言われています。
  毒殺までは心配しなくていい現代日本では・・・
  硫黄泉に銀のアクセサリーを付けて入ったり
塩素系漂白剤で水仕事をすると黒ずむことがあるのでご注意を!

 
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